悲しい話
仲のよい先輩がいました。三つうえだったから先輩というのかわからないけど、小学校からの付き合いだった。そんな中学三年のとき、夢を見ました。先輩の夢でした。当時無免のくせに走り屋をしていた先輩が夢に現れたんです。私服で私の前に立って笑いながら昔話をして遠い目をする先輩。「まだ走ってるんですか?」と私が聞くと、先輩は悲しそうな顔をして、「…また、俺の車、乗せてやるからな」とだけ言って背中を向けました。そこで目が覚めたんです。学校から帰ってくると母が、「先輩が死んだ」といいました。お別れをいいにきたんでしょうね。
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